杖をかざすと本物の光が色を変える。和歌山マリーナシティ「フェスタ・ルーチェ」に参加型XRツアー「NOËL LUCE」が登場

株式会社U.が、新規事業「AWAI(間)」を始めます。すでにある景観やイルミネーションにXR(クロスリアリティ)の仮想空間を重ね、同じ場所に「もう一つの会場」をつくる取り組みです。第一弾は参加型イルミネーション・ツアー「NOËL LUCE(ノエル・ルーチェ)」です。舞台となるのは「フェスタ・ルーチェ in 和歌山マリーナシティ」(主催:フェスタ・ルーチェ実行委員会)で、2017年に和歌山で始まり、全国で累計115万人以上が訪れた光のフェスティバルの10周年開催にあたります。ツアーはその新コンテンツとして2026年11月21日(土)から実施され、チケットは10月30日(金)17時に販売が始まりました。

ローブと杖、ゴーグルで巡る「10年に一度現れる、もう一つのクリスマス」
物語の舞台は、ヨーロッパの街並みを再現した会場と、そこに施されたイルミネーションそのものです。テーマは「10年に一度現れる、もう一つのクリスマス」を巡ること。参加者は祝祭の衣装であるローブ、「向こう側」を見るゴーグル、扉を開ける杖を身につけ、最大10名の一団で会場を歩きます。
案内役は、「向こう側」に住む妖精ノエルです。杖で扉を開けるたびに本物のイルミネーションが色を変え、隠れていたクリスマスの世界が少しずつ姿を見せていきます。9歳以下の子どもには同じ景色を覗ける「スコープ」が貸し出されるため、家族で一緒に楽しめます。
隣の人には見えない光と、まわりから見えるパレード
ツアーでかけるのは、周囲の景色がそのまま見えるパススルー型のXRゴーグルです。見慣れた街並みに、空を渡る光や扉の向こうに続く街といった仮想の映像が、実景と一体になって重なります。すぐ隣を歩く人には見えない、もう一つのイルミネーション会場を巡る仕掛けです。
杖をかざしたときに変わるのは、ゴーグルの中の映像だけではありません。目の前にある本物のイルミネーションも色を変えます。一般の来場者からは、ローブをまとい杖を手にした一団が街の光を変えながら歩いていくパレードのように見え、参加者自身がその夜の会場の主役になれます。一団が通り過ぎると、照明は自動で通常の演出に戻ります。株式会社U.の調べでは、イルミネーション会場の照明演出をヘッドセット装着者の操作で変化させ、実景に重ねたCG映像と同期する屋外歩行型体験としては日本初だということです。

ノエル・ルーチェの開催概要
- 開催日:2026年11月21日(土)〜2027年1月11日(月・祝)の土日祝(12月24日・25日は開催、年末年始12月26日〜1月3日は除く)
- 体験時間枠:17:30〜21:00(30分ごとに開始。日付ごとの枠はチケット購入サイトで確認)
- 所要時間:約30分(衣装・機材の着脱、案内を含む)
- 定員:各回最大10名
- 料金(税込):体験チケット3,500円(大人・子ども同額、フェスタ・ルーチェ入場券が別途必要)、別途チケット手数料
- 対象年齢:ゴーグル体験は10歳以上。9歳以下はチケット1枚につき1名までスコープを無料貸出
- 会場:フェスタ・ルーチェ(和歌山マリーナシティ ポルトヨーロッパ/和歌山県和歌山市毛見1527)
- チケット:10月30日(金)17:00よりフェスタ・ルーチェ公式アプリ「fespli」で販売
- 提供:株式会社U.
なお、フェスタ・ルーチェ in 和歌山マリーナシティは2026年10月31日(土)〜2027年2月14日(日)の開催です(主催:フェスタ・ルーチェ実行委員会、共催:和歌山マリーナシティ)。

景観を作り替えずに体験を重ねる「AWAI」という発想
テーマパークや観光施設、イルミネーションイベントでは、来場者に「今年も行きたい」と思ってもらうための新しい話題が毎年求められます。ただ、装飾や施設を作り替えるには大きな費用と工期がかかります。その一方で、美しい街並みや広場、既存の照明設備といった、施設がすでに持っている「場」は、まだ活かしきれていない資産です。AWAIはこうした既設の「場」をそのまま舞台にします。実景に仮想の映像を重ね、既設の照明とも連動させることで、装飾や景観をほとんど変えずに新しい有料体験を加えます。
仮想の演出はゴーグルの中だけに存在するため、会場に新しい装飾や大型設備を置く必要はありません。現実のイルミネーションとの連動も、既設の照明制御に切替機器を挟むだけで実現しています。U.が担うのは、体験の企画と物語設計、会場を三次元計測して実景にぴったり重なる仮想空間をつくるXRコンテンツの制作、照明の制御信号(DMX)に後付けで接続する既設照明との連動、そしてXRヘッドセットや会場内ネットワークの整備から衣装を着たスタッフによる運営までです。AWAIは特定のイベント専用の仕組みではなく、会場の景観・照明・動線に合わせて物語と演出をつくり直すことで、ほかの施設でも実施できるとしています。
代表取締役の瀧 大補氏は「XRを『一人で見る映像』から『会場の賑わいをつくる仕組み』へ」と語り、フェスタ・ルーチェでの第一弾を体験してもらったうえで、全国の「場」へ広げていきたいとしています。同社は関西を拠点にAR・XRを活用した没入型エンターテインメントを企画・開発しており、これまでに「ソラ水族館」「イルミネーションダイビング(なんば光旅)」など、現実の場所を舞台にした体験を各地で展開してきました。
出典:株式会社U.










