羽田空港を利用した韓国・台湾の旅行者、再訪の割合は成田の約1.5倍 Paykeユーザーの位置データで比較

首都圏の空の玄関口である羽田空港と成田空港では、利用する旅行者の顔ぶれに違いがあるのでしょうか。インバウンド向けショッピングガイドアプリ「Payke」を運営する株式会社Payke(本社:沖縄県那覇市、代表取締役:古田奎輔)が、アプリの位置データをもとに調べました。対象は、羽田空港と成田空港を利用した韓国籍・台湾籍のユーザーで、来日の頻度と年代を空港別に比べています。
「Payke」は、訪日外国人ユーザーが商品パッケージのバーコードをスマートフォンでスキャンすると、商品の特徴や使い方などを自国の言語で確認できるアプリです。今回の分析には、位置情報の利用を許可したユーザーの位置データと、アプリに登録された国籍・年代が使われています。利用した空港は、帰国時(判定できない場合は到着時)に羽田空港または成田空港の旅客ターミナル周辺で記録された位置情報から判定しています。一人ひとりが乗った便や、商品を購入したかどうかは分かりません。また、いずれの数値もPaykeユーザーのデータにもとづくもので、韓国・台湾からの訪日客全体の値ではありません。

再来日が記録された人の割合は、羽田が成田の約1.5倍
2025年10月〜2026年9月に始まった来日を対象に、30日以上の間をあけて2回以上の来日がPaykeで記録された人の割合を、利用した空港ごとに比べた結果は次のとおりです。
- 韓国籍:羽田空港15.3%、成田空港10.2%(羽田÷成田は約1.5倍)
- 台湾籍:羽田空港26.6%、成田空港18.2%(羽田÷成田は約1.5倍)
どちらの国籍でも、羽田空港を利用した人のほうが再来日の記録された割合が高くなりました。なお、羽田÷成田の値は四捨五入する前の数値から計算されています。この割合はPaykeで2回とも来日が記録された人だけを数えているため、実際に1年以内に再来日した人の割合より低く出ます。参考として、観光庁「インバウンド消費動向調査」2025年では、過去1年間に今回以外にも来日した人は韓国50.2%・台湾55.7%でした。今回の比較で見ているのは、あくまで空港による違いです。
羽田空港の利用者には30〜50代が多いため、年代の違いが再訪の割合の差に表れている可能性もあります。そこで、年代と性別、Paykeを使い始めた時期、位置情報の記録の多さをそれぞれそろえて比べ直したところ、どの分け方でも羽田空港の利用者のほうが再訪の割合が高くなりました(一部のグループでは差が誤差の範囲)。

羽田は30〜50代が約6割、成田は20代の割合が高め
アプリに登録された年代で見ると、羽田空港の利用者は30〜50代が約6割を占め、成田空港の利用者は羽田より20代の割合が高くなっています。数値は登録していない人を除いた構成で、10代・60代を含めた合計が100%です。
- 韓国籍・羽田空港:20代28.1%、30〜50代60.6%
- 韓国籍・成田空港:20代42.6%、30〜50代43.8%
- 台湾籍・羽田空港:20代32.1%、30〜50代59.5%
- 台湾籍・成田空港:20代40.4%、30〜50代53.7%
国土交通省の「令和6年度 国際航空旅客動態調査」(全国籍の出国外国人)でも、20代は成田37.8%・羽田30.4%、30〜50代は成田50.4%・羽田56.6%と、羽田のほうが年齢層が高い結果になっています。

便の行き先と航空会社の構成にも違い
2026年10月12日〜18日の1週間に両空港を出発する予定の便で比べると、羽田の韓国便・台湾便は、都心に近い金浦(ソウル)・松山(台北)行きが中心です。大手航空会社の便が韓国便の93.3%、台湾便の80.0%を占めています。一方、成田の韓国便は仁川・釜山・清州・大邱・済州と結ばれており、77.4%がLCC(格安航空会社)でした。
スキャンした商品のカテゴリについても集計されています。コスメ・食品・医薬品の商品をスキャンした人の割合の差は、今回の集計では空港の間より国籍の間で大きくなりました。
羽田空港の利用者は再来日の記録された人の割合が高く30〜50代が中心、成田空港の利用者は羽田より20代の割合が高い——こうした違いは見えてきたものの、なぜ違いが生まれるのかまでは、今回の分析では明らかにできていないとしています。年代・性別やPaykeの利用歴で分けて比べ直した結果や、空港別・国籍別に見たスキャン商品のカテゴリなどの詳細版は、Payke公式サイトで公開されています。なお、この分析は同社が保有するアプリ利用データと公開情報に基づく独自のもので、記載の空港・航空会社・各機関の公式見解を示すものではありません。
出典:Payke










