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遠野で「見えないもの」をたどる旅 遠野市立博物館で秋季企画展「占いと呪い」

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遠野で「見えないもの」をたどる旅 遠野市立博物館で秋季企画展「占いと呪い」

岩手県遠野市の遠野市立博物館で、令和8年度秋季企画展「占いと呪い(うらないとまじない)」が開かれます。会期は令和8年11月1日(日)から令和9年1月11日(月祝)までです。展示の中心は、岩手県内の占いや呪いに関する資料。人相占いの解説書や呪符など、貴重な資料が並びます。

人相占い解説書  遠野市立博物館蔵
人相占い解説書  遠野市立博物館蔵

『遠野物語』の民俗世界と、暮らしに根付いた占い・まじない

科学技術が発展した今も、人は「見えないもの」に惹かれ、未来や運命に思いを巡らせます。そうした心のありようは、時代が変わっても普遍的なものです。今回の企画展では、柳田國男が『遠野物語』に描いた遠野の豊かな民俗世界と、古くから人々の生活に深く根付いてきた「占い」「まじない」の文化を結びつけ、その多様な側面を紹介します。

「占い」と「呪い」、それぞれの意味

「占い」の「うら」は「表」に対する言葉です。裏側に隠された意味、とりわけ未来に関わる意味を知ろうとする営みだと言われています。遠野でも、その年の作柄や天候、運勢などを前もって知るために、さまざまな占いが行われてきました。

一方の「呪術」は、神や精霊といった超自然的な力や神秘的な力に働きかけ、いろいろな願いをかなえようとする行為を指します。「まじない」や「魔術」と呼ばれることもあります。

学芸員による展示解説会と担当学芸員のコメント

会期中は特別企画として、学芸員による展示解説会が開かれます。日程は11月20日(金)、12月25日(金)、1月8日(木)で、時間はいずれも午後1時30分〜午後2時。予約は不要です。

担当学芸員は、本展について次のようにコメントしています。「遠野に息づく『占い』と『呪(まじな)い』を紹介します。未来を知りたい、願いを叶えたいという人々の切なる祈り。見えない力を信じた先人の心の形を貴重な資料から紐解きます。科学が発達した現代だからこそ心惹かれる『見えないもの』の不思議な世界を、ぜひ会場で体感してください。」

遠野市立博物館について

遠野市立博物館は、『遠野物語』を軸に、遠野の人々の暮らしや文化を多彩な映像や展示で紹介しています。主な展示は次のとおりです。

  • 『遠野物語』の世界を映像で表現した大画面のマルチスクリーンシアター「遠野物語の世界」
  • 遠野の地形図にプロジェクションマッピングで物語を投影する地形ジオラマスクリーン
  • 遠野の里の暮らしを全長7メートルのジオラマで再現した「くらしの四季ジオラマ」

休館日は月曜日と月末日です。ただし、11月2日と祝日は開館します。このほか、11月24日〜27日は資料特別整理日、12月28日〜1月4日は年末年始のため休館となります。

呪符  遠野市立博物館蔵
呪符  遠野市立博物館蔵

あわせて巡りたい、遠野の「占い・呪い」ゆかりのスポット

遠野市内では、占いや呪いにまつわる文化が今も受け継がれている様子に触れることができます。古くから、「結ぶ」という行為には呪術的な意味があると考えられてきました。

縁結びの神様「卯子酉(うねとり)神社」

JR釜石線遠野駅から約2km、愛宕山の下にあるのが、縁結びの神様として知られる卯子酉神社です。かつて境内には淵があり、片葉の芦が生えていたと言われています。紙に書いた恋の願いをその芦に結びつけておくと、不思議と男女の縁が結ばれる、という伝説が『遠野物語拾遺』第35話に残っています。現在も、社前の赤い布に利き手ではない方の手で願い事を書き、その手だけで結ぶと願いが叶うと伝えられており、お礼参りに訪れる人も多くいます。

千体のオシラサマを祀る「伝承園」

伝承園は、遠野に伝わる民話の世界を体感できる施設です。国の重要文化財である曲り家「旧菊池家住宅」や、千体のオシラサマを祀る「御蚕神(オシラ)堂」があり、『遠野物語』の話者・佐々木喜善に関する資料も展示しています。語り部による昔話や、郷土料理や名物「カッパ焼き」を味わえる「おしら亭」も人気です。

オシラサマは、桑の木などで作られた二体一対のご神体で、家の神・養蚕の神・目の神として東北地方を中心に信仰されてきました。新しい布「オセンダク」を着せて豊作や家内安全を願う風習があり、伝承園の「御蚕神(オシラ)堂」では、願い事を布に書いてオシラサマに着せて祈ると、願いが叶うと言われています。

伝承園では10月10日(土)から、秋の味覚と読書を楽しむ「遠野伝承園 秋物語 〜食欲の秋・読書の秋〜」を開催しています。内容は次のとおりです。

  • 食堂「おしら亭」に、佐野農園の遠野産肉厚しいたけをはじめ、舞茸、さつまいも、かぼちゃなどを使った「秋の味覚 きのこ野菜天丼」が登場
  • 名物「カッパ焼き」に秋限定のかぼちゃ味が加わるほか、温かい「ホット梅シロップ」も用意
  • 園内の催事場に、『遠野物語』や遠野を舞台にした作品を集めた「遠野本ライブラリー」を設置
  • 旧菊池家住宅では、棒を引いて今日の自分にぴったりの妖怪を占う「遠野妖怪性格占い」が楽しめる

問い合わせ先は伝承園(TEL:0198-62-8655)です。

街なかで妖怪と過ごす「遠野まちなか妖怪FESTIVAL2026」

遠野市中心部では、2026年10月3日(土)〜11月30日(月)の期間、遠野の里で妖怪ともののけの時間を楽しめる「遠野まちなか妖怪FESTIVAL2026」が開かれています。なぞ解きやライトアップ、お菓子巡りをはじめ、公開収録やコスプレイベント、妖怪談話会など、妖怪の世界にちなんだイベントが数多く用意されています(一部の企画は終了しています)。フェスティバル期間中は、伝承園でコスプレ来園者の入園無料企画も実施されています。問い合わせ先は、遠野なんかやってみよう会事務局(㈱遠野テレビ、TEL:0198-63-1711)です。

各企画の詳細や関連情報は、遠野市観光情報サイト「遠野時間」に掲載されています。同サイトは株式会社遠野ふるさと商社と一般社団法人遠野市観光協会が共同で運営しており、遠野市の観光スポットやモデルコース、宿泊、食・お土産などの紹介に加え、旬の情報を発信しています。

出典:観光マネジメントボード遠野

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