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空港の「縁の下」を支える日本の技術がインドネシアへ。鴻池運輸がジャカルタのグランドハンドリング会社と手を組む

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空港の「縁の下」を支える日本の技術がインドネシアへ。鴻池運輸がジャカルタのグランドハンドリング会社と手を組む

旅の始まりと終わりを支える仕事が、海を渡る

飛行機に乗るとき、私たちが目にするのはチェックインカウンターや搭乗口、そして機内の様子がほとんどです。けれど、機体が駐機場に着いてから再び飛び立つまでのあいだには、誘導、手荷物や貨物の積み降ろし、機体まわりの作業など、多くの人の手による仕事があります。こうした地上での業務をまとめて「グランドハンドリング」と呼びます。定刻どおりに飛び、安心して旅ができるのは、この見えにくい仕事があるからです。

この分野で国内の主要空港を支えてきた鴻池運輸株式会社が、インドネシアへ踏み出しました。2026年10月22日(木)付で、ジャカルタの空港グランドハンドリング会社 PT Cardig Aviasi Utama(カルディグ・アヴィアシ・ウタマ、以下CAU)に対して株式転換権付貸付を実行したと発表しています。KONOIKEグループにとって、海外のグランドハンドリング事業に参入する足掛かりとなる一歩です。

島々の国だからこそ、空の便が欠かせない

インドネシアは数多くの島からなる国で、人やモノを運ぶうえで飛行機が大きな役割を担っています。今後も航空旅客や輸送の需要は伸びると見込まれており、空港の地上業務を担う市場でも事業の機会が広がると期待されています。

今回のパートナーとなったCAUは、首都ジャカルタ東部にあるハリム・ペルダナクスマ国際空港(Halim空港)を拠点に、グランドハンドリング事業を手がけています。2024年10月30日の設立と若い会社ですが、現地の市場をよく知る経営陣と顧客基盤を持ち、同空港ですでに実績を重ねています。鴻池運輸は、インドネシアの市場への参入を見極めるパートナーとして、今後の成長が見込めるCAUを選びました。

「株式転換権付貸付」とは

今回の取り組みは、単なる資金の貸し付けではありません。貸付元本の全部または一部を、将来、一定の条件のもとで株式に転換できる権利が付いています。まずは資金面で関係を築き、将来的には出資というかたちで関わりを深める余地を残した仕組みです。

日本の8空港で磨いたノウハウを現地へ

KONOIKEグループは、成田国際空港、東京国際空港(羽田)、関西国際空港、大阪国際空港(伊丹)、神戸空港、福岡空港、鹿児島空港、那覇空港の国内8空港でグランドハンドリング業務を担っています。「中期経営計画2027」でも空港事業を注力事業の一つに位置付けており、今回の取り組みはその海外展開を加速させるためのものです。CAUに対して鴻池運輸が担う役割は、次のとおりです。

  • 国内主要空港で培った、グランドハンドリング事業の効率的な運営・安全・品質管理・人材育成に関する知見の提供
  • 専門人材の派遣
  • 取締役指名権にもとづく事業運営への関与

鴻池運輸の空港本部本部長で、鴻池エアーホールディング株式会社の代表取締役を務める根本修氏は、日本の主要空港で多様な航空会社の業務の安全性、定時性、品質の向上に取り組んできたと振り返り、その知見をインドネシアで生かす新たな一歩になると語っています。まずはCAUとともにHalim空港での既存事業を着実に安定させることを優先し、その実績をもとに、将来はインドネシアのほかの主要空港での業務受託を目指すとしています。

ジャカルタから、インドネシアの空港へ

鴻池運輸は、CAUとの事業運営を通じてインドネシアの市場への理解を深め、現地のニーズに合ったさまざまな分野でCAUを支えていく方針です。さらに、CAUがHalim空港で積み上げてきた実績を生かし、両社でインドネシア国内のほかの主要空港へも事業を広げていくことを目指しています。

旅先の空港で飛行機を降りたとき、窓の外で働く地上スタッフの姿に目を向けてみると、旅の見え方が少し変わるかもしれません。日本の空港で磨かれた「安全で時間に正確な」仕事ぶりが、インドネシアの空の玄関口でどのように根づいていくのか、これからの展開に注目したいところです。

出典:鴻池運輸株式会社

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