BWH Hotels、世界4,000軒以上のホテルを「WorldHotels」ブランドに統合 新会員プログラムは2027年1月5日開始予定


18ブランド・4,000軒以上のホテルがひとつの名のもとに
世界的なホスピタリティ企業のBWH Hotelsは、2026年10月28日、バンコクで包括的なブランド変革を発表しました。18ブランド、4,000軒以上のホテルを、グローバルマスターブランド「WorldHotels™(ワールドホテルズ)」のもとに統合します。この統合は、旅行者により便利で充実した旅の体験を届けることを目的としています。加盟ホテルに対しては、グローバルプラットフォームを通じた認知度の向上や、新たな顧客層へのアプローチを支援します。
今回の変革は、消費者調査や宿泊客からのフィードバックをもとに、ホテルの検索・比較・予約に関する旅行者のニーズの変化を反映したものです。ブランド、会員プログラム、デジタルサービスを一体化し、各ホテルの独自性や地域性を大切にしながら、よりシンプルで快適な旅行体験を目指します。なお、統合後も各ホテルの名称や看板、Best Westernをはじめとする既存のブランド名は変わりません。
WorldHotelsの社長兼最高経営責任者(CEO)のLarry Cuculic(ラリー・クキュリック)氏は、あらゆる旅の目的やシーンに対応できる幅広いホテルを展開しているものの、多くの旅行者にはまだその一部しか知られていないと説明しています。そのうえで、WorldHotelsという一つのブランドに集約することで魅力や価値をより分かりやすく伝え、4,000軒以上のホテルが持つ独立性や個性を守りながら、各ホテルの国際的な競争力を高めていきたいとの考えを示しました。

日本の加盟ホテルで出会う、その土地ならではの体験
今回の発表は、日本へのインバウンド需要が引き続き高い成長を示すなかで行われました。日本政府観光局(JNTO)によると、2025年の訪日外国人旅行者数は過去最多となる約4,268万人を記録しています。WorldHotelsは、海外からの旅行者が日本各地の多彩な宿泊施設や地域の魅力に触れる機会を広げるとともに、日本の旅行者が世界各地のホテルをより幅広く選べる環境を整えていくとしています。WorldHotelsのネットワークに含まれる日本国内の主な加盟ホテルは、以下のとおりです。
- 第一ホテル東京
- ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港
- ローズホテル横浜
- ベストウェスタンプラス名古屋栄
- ベストウェスタン沖縄恩納ビーチ
WorldHotelsが重視しているのは、宿泊施設を提供することだけではありません。地域に精通したスタッフの知識や経験を通じて、旅行者がその土地の文化や魅力に触れる機会をつくっています。たとえばヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港では、天然温泉や露天風呂を備えた「泉天空の湯」で、日本ならではの入浴文化を体験できます。ベストウェスタン沖縄恩納ビーチでは、人気の「青の洞窟」でのシュノーケリングや、恩納村の森を探索するアクティビティなど、沖縄の豊かな自然を満喫する滞在が楽しめます。
WorldHotelsは、アジア地域での事業拡大も加速させます。今後5年間で新たに200軒のホテル開業を目指しており、ラグジュアリーホテルやブティックホテルをはじめ、アップスケール、長期滞在型、エコノミー、ミッドスケールまで、幅広いカテゴリーで展開を進める計画です。

会員プログラムとデジタルサービスも一新
ブランド変革の中心となるのが、2027年1月5日に開始予定の新会員プログラム「WorldHotels Rewards™(ワールドホテルズ・リワーズ)」です。これまでの「Best Western Rewards®」と「WorldHotels Rewards」を統合し、両プログラムを合わせた約7,000万人の既存会員を対象とします。会員ステータスは3段階に簡素化されますが、ステータスマッチ、会員限定料金、有効期限のないポイント制度などの既存の特典は引き続き維持されます。新プログラムの詳細は、2026年11月16日に発表される予定です。最高マーケティング責任者(CMO)のJoelle Park(ジョエル・パーク)氏は、消費者調査や会員の意見から、旅行者が求めているのは分かりやすく透明性があり、どこを訪れても会員としての価値を実感できるプログラムであることが分かったと語っています。
デジタル面では、新たな公式ウェブサイトと、デザインを刷新したモバイルアプリを導入します。その中心となるのが、世界各地のホテルスタッフから集めた10,000時間以上に及ぶ知見をもとに開発された、独自のホテル・旅行体験検索プラットフォームです。ホテルの情報に加えて、周辺地域の特色や現地ならではの体験も紹介し、宿泊予約の管理や会員特典の利用もよりシンプルに行えるようにします。

ラグジュアリー層は「WorldHotels Collection」に集約
ポートフォリオ内のアップスケールおよびラグジュアリーホテルは、「WorldHotels Collection™(ワールドホテルズ・コレクション)」のもとに集約されます。独立系ホテルが持つ独自の魅力やブランドアイデンティティを維持しながら、グローバルな事業展開を支援するプラットフォームで、次の6つのカテゴリーで構成されています。
- WorldHotels Luxury
- WorldHotels Elite
- WorldHotels Distinctive
- WorldHotels Crafted
- WorldHotels Backdrop™
- WorldHotels Residences™
このうち「WorldHotels Residences」は、プライベートレジデンスの所有とラグジュアリーホスピタリティサービス、ブランドとの連携を組み合わせたカテゴリーです。「WorldHotels Backdrop」は、豊かな自然環境に包まれたデスティネーションと、上質な宿泊体験を求める旅行者をつなぎます。WorldHotels Collectionの社長であるRon Pohl(ロン・ポール)氏は、これからのラグジュアリーホスピタリティに求められるのはサービスの画一化ではなく、優れた独立系ホテルがそれぞれの個性や価値観を大切にしながら、世界の市場で競争力を高め、成長できる環境を整えることだと述べています。










